もう二年くらい前のことなので、完全に忘れられているとは思いますが(汗)
これからまた何とか続きを書いてみたいと思います。

       DESTROYER〜破壊する者〜
  
      第二章 第七話「思惑」後編

あれから数時間が経った。
香織は月明かりが照らす病院のベッドの上でうなだれていた。
外で聞いた八草の話はとても残酷で、また目を逸らすことのできない事実ばかりであった。
そこで理解したことは、八草自身も香織と同じ境遇だということ、クラスの仲間を救い出せる可能性は自分たちにかかっているということだった。
しかし、今の香織にはそのどれもが残酷な現実でしかなかった。
結局は八草も香織が戦うことだけを望んでいる、ただそれだけ・・・。
そう思うと、胸が苦しくなった。

「私の学校生活ってなんだったのかな・・・。」

ふと、あの明るく無邪気に笑いあっていた日々を思い出した。
もう戻れない・・・そう思うだけで自然と涙がこぼれてしまう。

「でもここにいると決めたのは私・・・そう、他の誰でもない・・・」

自分にそう言い聞かせながら、自分自身を納得させていた。
香織は既に分かっていた。
自分にはもうどこにも逃げ場所などないことを。
しかし、ただ一言の言葉だけが香織の胸を温めていた。

―守ってやる―

その八草の一言だけが・・・。

コメント

nophoto
青夏真犬
2008年7月2日0:46

久しぶりのだね
これからの更新を楽しみにしておくよ〜
改めて読み直さないとね

がっち
がっち
2008年8月17日3:20

青夏真犬さん

ありがとう〜。
これからまた書いていくつもりだよ〜。
就活で思ったようには更新できんかもやけど・・・

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