久しぶりです!この頃も世の中色々あってますが、ついに変更した後の題が発表です!その名も「DESTROYER〜破壊する者〜」です!
英字のあとの破壊する者は英字の訳の破壊者から取りました。キーワードの脳は後々物語りに関係してきます!これから前の物語をそのまま、そして今から新しい物語にしていきたいと思うのでよろしくお願いします!今日は改名、路線変更後の初めての物語です!第一章「発現」の第二話からいくので、よろしくお願いします!(誤字があったら、心のなかでつっこんでやって下さい<笑>)誤字があり、自分が気付いたらすぐに訂正します!その時はすいません。

新第一章 「発現」 二話 夕焼けの日
「てか、こんな事になったのも全部あんたのせいだかんね」
二人が生徒指導室からでてきてから、そう口火を切ったのは香織だった。あの後香織達の担任の源八草に生徒指導室に呼びだされ、こっぴどく叱られたあげくに反省文を書かされたのだった。竜にとっては、そんな事ですら拷問のように感じ、かなり参っているようだった。そして、かなり疲れきった顔で香織にこんな事を尋ねてきた。
「てかさ、お前よくあんな拷問みたいな事に耐えられるよな。マジで感心するよ、お前の忍耐力にはさ。」
そう香織に言い放つと頭をカックンと下に垂れさせていた。そんな竜を見ていた香織は、
竜とは全くの反対の余裕の笑みでこう言い放った。
「あんたとは作りが違うのよ、つ・く・りが。でも、あんたもこれで懲りたでしょう?だから、あんなこと止めなさいよ、全く。こっちも迷惑だし、あんたもこんな拷問みたいなのは嫌でしょう?」
と香織が言った瞬間垂れ下がっていた竜の顔が起き上がり、いじわるそうな表情を浮かべ、こう言った。
「それは嫌だね、お前をからかえなくなったら学校が楽しくないし。第一このぐらいでこの俺が懲りると思ったのかよ。」
そんな竜の言葉を聞いてハッと気づいたのだった、こいつは小さい頃からすぐに開き直るヤツだったということに。そして、そんな竜に向かって半分諦めぎみにこう言った。
「そうだったね、あんたっていつもこういう時に開き直りが早かったのよね。」
そんな言葉を聞いた竜は当たり前だという顔をしてこう言った。
「当たり前だろ。こんな些細な事を気にしていちゃ何も始まらないしな!」
そう言うと呆れ果てている香織の隣でワハハと豪快に笑った。
 そんな二人で歩く廊下はどことなく寂しいものがあった。普段は学生たちの群れが歩き回り落ち着かないこの廊下も、放課後だけは異質な空間となっていた。そんな廊下を歩いている二人にふいに、横にある窓ガラスを通って夕陽の赤い光が射し込んだ。そんな赤い光に目を細めながら、香織は竜に向かってこう言った。
「久しぶりだね、二人でこんな夕陽見るのって。昔はよく夕陽を二人で見たっけ。あの時の夕日は綺麗だったよね。この頃は、あまりに忙しすぎて夕陽なんて見る時間なんてなかったし。やっぱ、こういう時が一番落ち着くよ。」
そう言いながら香織は心からでる微笑みを竜に投げかけた。そんな香織の顔に浮かぶ、久しぶりの微笑みを見た竜は恥ずかしくなり、香織から目を少しそらし照れた顔でこう言った。
「そうだな、やっぱこういう時間が一番落ち着くな。」
そう和んだ口調で言い、香織に恥ずかしながら微笑みの顔を見せていた。
そして、年月や歳は変わっても、互いにいつまでも打ち明けぬ変わらぬ想いを胸に秘め、夕陽に照らされている廊下を歩いていくのだった。この先の未来が現実がどれほど残酷なものかを今はまだ知る由もなかった。しかし、二人の運命は着実に廻りだし、知らず知らずのうちに二人が運命という名の渦の中に引きづり込まれていることを・・

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